ウーゾはギリシャらしい味のするお菓子で、ウーゾ酒が入った飴です。お酒が苦手な人は少し苦手かもしれませんが、一度なめてみると誰でも好きになりそうな味つけになっています。ギリシャにはいろいろなお土産がありますが、このキャンディはそれほど好みが分かれず、お土産として人気のあるお菓子です。
ギリシャでは非常に一般的なお菓子になっており、自宅にゲストがやって来た時によく出されるアイテムになります。青いカバーで覆われた美しくかわいいキャンディで、日本ではなかなか手に入らない珍しいものです。ウーゾはアニスの香りを持っている、ギリシアとキプロスにおいて生産されている無色透明のリキュールになります。ウゾとも書かれることがあり、ウーゾは生産や消費ともほとんどがギリシアやキプロス国内において行われています。
原型はツィプロやラキアなどの蒸留酒で、東ローマ帝国では既に製造されていました。修道士がアニスの香りを付与してツィプロを作り、ウーゾとなったという逸話です。名前の発祥は明確ではないですが、テッサリア・ティルナヴォスでカイコの繭に与えられたウゾ・マッサリアと呼ばれている、イタリア語の等級から由来するとされています。地元ではかなりポピュラーなお酒で、ギリシャやキプロスにある修道院では、お寺で生産したり販売しています。修道院を訪問するとこのお酒のショットやルクミというお菓子をもらうことが多いです。
尚、アトス山などは女人禁制の山になっていて、一部のお寺に行く際は注意しましょう。基本的に神聖な場所において振る舞われるお酒です。ギリシャにはウーゼリーと言われるカフェなどがあり、メゼデスというスペインのタパスのような前菜と一緒に楽しむ習慣があります。味は強く甘いお酒になるので、ゆっくりすする飲み方になるでしょう。
ゆっくりした時間を過ごす意図もあり、神聖な時間を体験することが可能です。お酒は完全に透明になっていますが、水や氷などを入れるとやや乳白色に変わるようになっています。アニスに含まれているエッセンシャルオイルが溶けていますが、水には溶けないためです。味わいはもちろん、色も楽しむことができるでしょう。そのような人気のお酒を使ったキャンディは地元の人にも人気があり、日本のお土産としてよく購入されています。ちょっと不思議な味わいで、神聖な雰囲気を味わうことができるでしょう。お酒の弱い人は様子を見ながら味わってみることをおすすめします。